ドライカーボンをふんだんに使ったコンパクトでシンプルなテーブルとランタンハンガー

何かと話題の「チェアリング」「日帰りアウトドア」「ソロキャンプ」などアウトドア活動のミニマイズ化とソロ（1人）での活動により、携行する道具の小型化と軽量化は必然的な要素になっています。

「カーボンモノポールキャンプテーブル」

例えば火気を使わずシンプルに屋外を楽しむチェアリングなどでも、チェアと高さの揃ったミニテーブルがあれば、買った飲み物や食べ物を手に持ったままや地面に置かずに済みます。お気に入りの本やスマホだって置けます。テーブルがひとつあるだけで、外で過ごす時間の質は格段に向上します。

こうした経験から生まれたのがシンプルな構造のミニテーブルです。ですが市場には既にそのような商品はあります。ディーフはそれらをさらにブラッシュアップして、より自分が使いたいと思える機材へとアップグレードをしました。

トッププレートは厚さ2.3mmのドライカーボンとグラスファイバーのハイブリッド構造を採用しました。純ドライカーボンプレートよりも低コストでありながら、必要にして十分な強度を併せ持ちます。スリットデザインは軽快感を与えるだけでなく、置いた物が滑りにくくなる効果もあります。角に開けられた丸穴は、Goal Zero社のLighthouseなどのLEDミニランタンなどを装着可能なユーティリティホールになっています。

「モノポールランタンハンガー」

暗いキャンプ場において照明は必需品。また、マーキング用途でも照明は活躍してくれるものです。しかし地面に照明であるランタンをそのまま置いてしまうと照らせる範囲は狭くなってしまうため、高い位置に設置する必要があります。また、テントのポールなどにランタンを取りつけられますが、この場合、地面に置いた時と同じくテント周りの限られた場所しか照らせません。チャアに座ったときに手元を照らしたいなど、照明は自由に設置したいものです。そうした時に便利なのがランタンハンガーです。

「モノポールランタンハンガー」は、その名称のとおり1本のポールを地面に突き刺すスタイルで、テントの場所などに関係なく、好きな場所にランタンを設置することができます。また、ポールの高さもランタンハンガーで取り付け位置を変更することができるので、ランタンの光が届く範囲を自由に調整可能です。

また、本製品はカーボンマルチポールを同梱。Deff製「カーボンモノポールテーブル」のポールと共通部品であるため、組み合わせて拡張することもできます。

軽さと丈夫さ、携帯性にこだわりました

軽量で強靱なドライカーボンファイバーを主材料に、ジョイント部分はSUS304ステンレス鋼でガッチリチェアリングやソロキャンプなどに最適な携帯が楽で使い勝手の良いコンパクトなテーブルとランタンハンガハンガーです。また三脚などと組み合わせて使える! 容易に拡張できる1/4インチねじを採用しています。

アウトドアとカーボンは相性バツグン！

カーボンファイバーは同じ強度で鉄と比較すると重量で1/4以下。ひねりや捻りに強くて高い振動吸収特性を持っています。実はアウトドア用途に向いた素材。ですが、素材が高価なうえに加工が難しいため使いたくでもなかなか使えないのが実状でした。素材メーカーや製造工場との連携により、Deffが得意とする良質なカーボンファイバーを比較的安価な価格で製造できる体制をつくりました。

アウトドア道具の専門家とのコラボ！

最近流行りの「チェアリング」。好きなところにチェアを設置して風景を見ながら本を読んだり音楽を聴いたり、好きな飲み物を飲んだり楽しみ方は様々です。
そんな時に欲しいのがミニテーブル。これをドライカーボンを使って軽くしたら便利だよねってシンプルな理由で始まったのがこのプロジェクトです。
京都にあるアウトドアの道具と生活雑貨のお店「風街道具店」と相談しながら、シンプルなモノポール（１本のポール）で、高い携帯性ながら使い勝手が良いモノをデザインしました。

あると便利なアウトドア小物を洗練！
モノポールカーボンテーブル

アウトドアでチェアを設置すると欲しくなるのがチェアと高さの揃ったテーブルです。
屋外を楽しむチェアリングなどでも、チェアと高さの揃ったミニテーブルがあれば、買った飲み物や食べ物を手に持ったままや地面に置かずに済みます。お気に入りの本やスマホだって置けます。テーブルがひとつあるだけで、外で過ごす時間の質は格段に向上します！

Deffのデザインディレクターである山岸 隼人は、細かいスリット（溝）を多数彫り込んだこれまでにないテーブルをデザインしました。見た目の軽快感と強度のバランスが絶妙で、それでいて一目みたら忘れられないインパクトがあります。しかも、このスリット、テーブルに置いた物が滑りにくくなるという効果もあります。

天面には１ヶ所だけ丸穴が開けてあります。ここには小型LEDランタンで人気の米国Goal Zero社Lighthouse Microシリーズがピッタリ収まる径になっており、手元と周囲を照らすこともできます。他、この穴にカトラリーなどを引っかけたりもできるユーティリティホールとしてお使い頂けます。

ポールの部分はドライカーボンの超軽量なパイプを使いました。携帯性を向上するために１本にまとめず多段式にしています。ジョイントは耐薬、耐水、耐摩耗性に優れたSUS304ステンレス鋼で作られており、ねじは全て1/4インチで構成されています。

現代のLEDランタンを有効活用！
モノポールランタンハンガー

そしてもうひとつ。基本的に暗いキャンプ場は灯りがないと危ないし、照明以外にもマーキングなどとしても灯りは欲しいものです。ですが、地表にランタンを置いても光は拡散しないので必然的に高い位置にランタンを設置する必要があります。そうした時に便利なのがランタンハンガー。灯りが欲しいところに自由に設置できます。

最近ではLEDを使ったランタンがコンパクトで軽いでの人気です。ソロキャンプ、チェアリングユーザーにも多く使われています。そのため、ランタンハンガーも昔ほどしっかりとした物は必要なくなりました。

そこで、Deffが得意とするアルミニウムの切削加工により削り出された一体成形のランタンハンガーを作りました。軽さと強靱さを誇るアルミニウム合金A6061材の塊からCNCによりひとつひとつ削り出された特別製です。これに、モノポールテーブルで使われているドライカーボン製のポールと組み合わせ、軽さと携帯性に特化しました。

テーブルとスタンドのドッキングも可能！省スペースな空間を活かせます！

ここまで読んだらもうお気づきかと思いますが、モノポールカーボンテーブルと、モノポールランタンハンガーは合体もできます。テーブルトップのマウント部分は上下からカーボンマルチポールをねじ込める構造になっています。

ポールの長さを調整して広範囲なシーンに対応!

カーボンマルチポールは1本の長さが185mmです。これはテーブルの長さに合わせたためで収納時の大きさを考慮しています。モノポールカーボンテーブルには4本。モノポールランタンハンガーには5本付属しています。
テーブルに使う場合は、着座位置の低いチェアや高いチェアに合わせてポールの本数で調整できます。またコット（キャンプ用ベッド）などさらに低いものに合わせたり、ハンモックなど高さのある物にも合わせられます。ランタンの場合は、設置する高さで照らす範囲を調整できます。

拡張方法はアイデア次第

各部品の接続はねじ込みです。ねじ部分は1/4インチ規格を採用しています。一般的なミリ規格のねじよりもピッチ（溝）が広くて大きいので、アウトドアでの使用に向いています。少しくらい汚れたり埃が付いてもねじの山が壊れにくく、弱い力でもしっかりと固定ができます。
また、このねじは三脚などでも使われている規格なので、お手持ちの三脚などと組み合わせれば、卓上ミニテーブルにしたり、より安定したテーブル設置が可能です。同ねじ規格は音響機器などにも多く使われているので、さまざまなアクセサリーとの組合せが考えられます。アイデアはあなた次第です。

※カメラ、三脚は別売となります。

すぐに組み立てられる！

ネジを回すだけで、特別な道具を使うことなく組み立てることができます。

キャンピングテーブル設置について

地面に突き刺して固定するスタイルなので、以下の事に注意をしてください。

・安定した設置のため、ポール1本分(185mm)の深さまでは地中に打ち込んでください。（硬い土壌の場合はその限りではありません）

・ポールを地中に打ち込む際には、できるだけ垂直にしてください。斜めだと通常よりも簡単に倒れやすくなる恐れがあります。

・泥地や砂地での設置には適しません。その場合は、市販の三脚などに取り付けてください。

・一般的な土壌での耐荷重は、ポールを4本使った場合でテーブルトップ中央部で約1kgです（三脚設置時で約2kg)。ポールを短く使うことで耐荷重はアップします（１本減ると約+500g）。

・しっかりと設置をしても、ポールが若干撓るためテーブルトップが少しユラユラと揺れます。

叩き込み用シャフト保護キャップが付属で安心

ポールを叩き込む際には叩き込み用シャフト保護キャップがあるので、ハンマーや石で叩き込んでもらって大丈夫です。

便利な強化ナイロン製のキャリングバッグが付属

モノポールカーボンテーブル、モノポールランタンハンガーそれぞれにピッタリの専用ナイロンケースが付属します。1680Dのしっかりとしたナイロン生地で構成されたバッグにはテーブルの全ての部品がコンパクトに収納できます。裏地には防水加工された生地を使い、汚れたままでもそのままサッと収納できます。裏側にはデイジーチェーンを装備しているので、カラビナやロープを使った固定も可能です。
本体部分と、ポール部分の収納ポケットが分かれているので、移動時にガチャガチャと音を立てたり、部品がバラバラになる心配がありません。

※カラビナは別売となります。

左：モノポールカーボンテーブル、中央：モノポールランタンハンガー、右：モノポールカーボンテーブルとモノポールランタンハンガーを組み合わせた状態

JAPAN IN DESIGN
プロダクトのデザイナー

山岸 隼人
株式会社HYT-DESIGN代表
多摩美術大学 生産デザイン学科 非常勤講師

1979年生まれ、幼少期をオランダとアメリカで過ごし多摩美術大学プロダクトデザイン専攻を2004年に卒業後、2011年にHYT-DESIGN設立し2017年にDeff デザインディレクター。

Deffのプロダクトとしてデザインした「Wireless Charging Tray」がiF DESIGN AWARD 2021（iFデザイン賞）を受賞。

2014：多摩美術大学非常勤講師

2015：東京ビジネスデザインアワード受賞、ミラノデザインウィーク出展

2016：肥前吉田焼きデザインコンペ受賞

2017：Deffのデザインディレクター、D&AD ウッドペンシル賞受賞、Adfest INNOVA部門グランプリ受賞、Spikes Asia Innovation部門グランプリ受賞

2018：iF Design Award 受賞 ２製品

2021：iF Design Award 受賞

本プロダクトの監修

京都府大山崎町の住宅街にあるアウトドアギアと生活雑貨の店である「風街道具店」。関西エリアだけでなく東海エリアなど遠方からのお客さんも数多く訪れる人気店が本プロダクトを監修。キャンプはもちろん、日常でも使えるような、丈夫で、長く飽きのこない道具を扱うこだわりの目線から多数のアイデアを提供。

「Deff」ブランドについて

社名「Deff（ディーフ）」は、「Design Evolution For the Future」の頭文字をとったものです。独創性の高いアイデアと進化するデザインで、「今」に最適なライフスタイルを提案し、「もっと便利で快適な未来」を創造していきたいという想いが込められています。
モノが溢れる現在、ユーザーのニーズは常に変化しており、「使いやすさ」も同じく変わりつづけています。そんなリアルなニーズに応えるべく製品企画はもちろんデザインも自社内で行っています。「最適な素材」選びや性能と機能美を獲得するまでに洗練されたデザインは、時に加工の難しさを伴うものです。しかし、弊社は高度な加工技術と妥協を許さない管理体制を実現しており、素材やデザインを問わず、すべての製品においてこだわりのモノづくりを続けています。

製品仕様

▼カーボンモノポールテーブル

製品名	CARBON MONOPOLE CAMP TABLE
ブランド	Deff
型番	CP-MPCT01
トッププレート	外形、重量：185 × 185 mm, 厚み2.3mm、約145g 耐荷重量：約1.0kg（同梱のカーボンマルチポール使用時） 耐熱温度：-60〜160度 素材：外側両面：東レ製ドライカーボン、芯材：グラスファイバー マウント材：SUS304ステンレス鋼 1/4インチねじ
カーボンマルチポール	外形、重量：185mm, 直径9.2mm（ねじ部含まず）、約20g、約33g（スパイク付） 素材：東レ製ドライカーボン マウント材：SUS304 ステンレス鋼 1/4 雄ねじ, 雌ねじ ※4本のうち1本はスパイク付き
専用ナイロンケース	外形、重量：約220 × 約220 mm, 約170g 素材：外側：1680D強化ナイロン、内側：防水コーティングナイロン
付属品	叩き込み用シャフト保護キャップ

 

▼カーボンランタンハンガー

製品名	CARBON MONOPOLE LANTERN HANGAR
ブランド	Deff
型番	CP-MPLH01
ランタンハンガー	外形、重量：幅210 × 高32 × 幅28 mm, 約50g 耐荷重量：約1.0kg（同梱のカーボンマルチポール使用時） 素材：A6061アルミニウム合金、アルマイト（溶酸化）処理
カーボンマルチポール	外形、重量：185mm, 直径9.2mm（ねじ部含まず） 約20g、約33g（スパイク付） 素材：東レ製ドライカーボン マウント材：SUS304 ステンレス鋼 1/4 雄ねじ, 雌ねじ ※5本のうち1本はスパイク付き
専用ナイロンケース	外形、重量：約220 × 約130 mm, 約120g 素材：外側：1680D強化ナイロン、内側：防水コーティングナイロン
付属品	叩き込み用シャフト保護キャップ